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シマウマのシマは、カモフラージュのためではない

シマウマのシマシマは、これまで捕食者から身を守るためのカモフラージュや保護色だと考えられてきたが、カルフォルニア大、Davis校による研究によると、シマウマのシマシマは、このようなカモフラージュ目的ではなく、また社会的に有利なわけでもないことが明らかになった。

シマウマのシマシマは、捕食者であるライオンやハイエナから見ると、昼間で50m、薄明かりで30m、月のない夜では9mほどで認識できなくなってしまう。

このことは、シマウマのシマは、林など木が茂っている場所での保護色となるという仮説を覆すものである。

さらに言うと、シマウマはほとんどの時間を木のない場所で過ごす。そこでは、シマ模様は、他の単色の動物同様、捕食者から容易に見つけられてしまう。むしろ、シマシマはより見つけられやすいのではないかと早い段階で考えられていた。

また、シマシマはある程度離れた距離にいるシマウマを別のシマウマが認識する際に用いられるのではないかと考えられたが、この研究ではシマウマは捕食者に比べるとより遠い距離でシマ模様を認識できるが、同程度の距離であれば他の単色の動物も同様に認識できることから、このような社会的な優位性があるわけではない、ということを明らかにした。

 

元記事:Zebra stripes not for camouflage, new study finds (Science Daily)

http://www.sciencedaily.com/releases/2016/01/160122170837.htm

 

Original Source:

The above post is reprinted from materials provided by University of California - Davis. The original item was written by Pat Bailey. Note: Materials may be edited for content and length.

 

Journal Reference:

  1. Amanda D. Melin, Donald W. Kline, Chihiro Hiramatsu, Tim Caro. Zebra Stripes through the Eyes of Their Predators, Zebras, and Humans.PLOS ONE, 2016; 11 (1): e0145679 DOI: 10.1371/journal.pone.0145679